ビニールカーテンの生地一覧とその特徴・違いを比較
生地の違いに関して
透明フィルム
- 強度:△
- 透明性:◎
- 耐候性:△
- 寸法安定性:△
- 価格:○
透明の軟質塩ビをシート状にしたもので当店では0.3㎜と0.5㎜の厚さの物をご用意しております。
強度は厚さに比例するので0.3㎜より0.5㎜の方が強度があります。一番の特徴は透明性ですので、
仕切りはしたいけれど、反対側を見たい(見せたい)場所におすすめです。
欠点としては温度の影響を受けやすく夏場など高温の時は生地に伸び・タルミが生じ、冬場の低温時
は縮み、硬化が起こります。特に冬場は工場で指定寸法で加工していても寒い現場で取付をする
縮んで寸法が短いということがまれに起こりますので注意が必要です。特に高さがある場合は
透明糸入りフィルムの使用をおすすめします。
ご利用シーン
・カーテン
飲食店のテラス席や出入口、商店の店先、工場の機械周り、検査スペース間仕切、ラックの埃よけ
・カバー、シート
看板カバー、ショーケースカバー、展示品カバー、操作盤カバー等
透明糸入りフィルム
- 強度:○
- 透明性:○
- 耐候性:△~◎
- 寸法安定性:○
- 価格:△~◎
透明フィルムに補強として主にポリエステルの糸を入れた生地で厚さ、糸の間隔の違いで多くの種類があります。
基本構成としては0.3tクラスの厚さで糸目の粗い物(約17㎜目)・細かい物(約5㎜目)、0.5tクラスの厚さで
糸目の粗い物(約17㎜目)・細かい物(約5㎜目)をベースとして各機能を付加して商品展開しております。
強度は厚みのある物、糸目の細かい物の方が高くなるので使用場所の状況によりお選びください。
現在では、透明フィルムより透明糸入りフィルムでカーテン等間仕切をするケースや、カバー・シートを製造するケースが多く流通量も多いので
金額的にもお値打ちです(サイズ・機能により異なる場合があります)。
ご利用シーン
・カーテン
工場、倉庫、飲食店、商店、オフィス等さまざまな場所で汎用的にお使いいただいております。
ターポリン
- 強度:○
- 透明性:×
- 耐候性:○
- 寸法安定性:○
- 価格:○
不透明の塩ビフィルムにポリエステルの基布を挟み込んだ生地で視界や日差しを遮りたい場所にお使いいただいております。
また、中の物を見せたくない場合や光を当てたくない物のカバー・シートにもお使いいただいております。
当店では0.35㎜と0.5㎜の厚さをご用意しておりますのでご使用になる場所、要求する強度に合わせてお選びください。
色バリエーションも0.35㎜厚のタイプは21色、0.5㎜厚のタイプは14色ご用意しておりますので、イメージカラーや周囲の色味に
あわせてお選びいただけます。
ご利用シーン
・カーテン
倉庫スペースの目隠し、工場の研究・開発エリアの区画、窓からの日差しカット、商店の売場とバックヤードの区画
・カバー、シート
棚カバー、機械カバー、カゴ車カバー、垂れ幕、パイプカバー、タイヤカバー等
パワーシート
- 強度:◎
- 透明性:×
- 耐候性:◎
- 寸法安定性:◎
- 価格:△
強力ポリエステル基布に塩ビをコーティングした生地でトラック荷台のシートやテント倉庫にも使用されている
とても強度のあるシートです。特に屋外で風の強い場所やハードな使用状況の場所に設置するカーテンにおすすめです。
色バリエーションも多く24色ご用意いたしました(シルバー、ホワイトシルバーは別価格となります)。イメージカラーや
周囲の色味にあわせてお選びいただけます。また、カバー・シートでは内容物の区分ごとに色分けしたするなどの使い方ができます。
ご利用シーン
・カーテン
工場・倉庫の外部に面する大開口の出入口、屋外ストックヤードのカーテン
・カバー、シート
棚カバー、機械カバー、金型カバー、車体カバー、タンクカバー、トラックシート
ターポリンメッシュ
- 強度:△~○
- 透明性:△
- 耐候性:○
- 寸法安定性:△
- 価格:○
メッシュ状のポリエステル基布に塩ビをコーティングした生地です。生地がメッシュになっているので通気性を確保したい
場所にご使用ください。目合いの大きさ、線の太さを変えた4タイプご用意しております。
色バリエーションは2色~5色ご用意しております。
ご利用シーン
・カーテン
ゴミ・落ち葉の吹き込み防止、鳥・動物の侵入防止、空き箱・梱包材の飛散防止等。
不燃ターポリン
- 強度:△~○
- 透明性:×~△
- 耐候性:△
- 寸法安定性:◎
- 価格:△
建築基準法における不燃材料として国土交通大臣の認定を受けた生地です。塩ビフィルムにガラス繊維で織られた基布を
挟み込んでおりそのガラス繊維により火災等で火種が生地に載った場合に反対側へ貫通することを防ぎます(20分間)。
あくまでも法的な用語としての不燃ですので溶接のノロよけシートの様な耐火生地とは異なります。表面は塩ビですので
防炎処理が施してあります。基布がガラス繊維の関係で通常のターポリンに比べ引裂き、折り曲げには弱いので使用には
注意が必要です(中のガラス繊維が折れてしまいます)。
ご利用シーン
・カーテン
消防より指定のある場所、火災負荷の高い場所、ガソリンスタンド、避難通路・防火区画近く等。
耐熱シート
- 強度:△~○
- 透明性:×~◎
- 耐候性:△~○
- 寸法安定性:△~○
- 価格:△
表面に特殊塩ビやゴム系の樹脂を使用することで耐熱性を高めた生地です。通常の塩ビですと耐熱温度は60~80℃ですが 特殊塩ビを使用した生地の場合は120℃まで使用することができます。シリコーンを使用したものですと250℃までの使用が 可能です。樹脂コーティングのない無機繊維織物であれば1000℃に耐える生地もありますのでご要望の方はお問合せください。
ご利用シーン
・カーテン
焼成炉・溶鉱炉・射出成型機周りの間仕切、蒸気養生用等
ジャバラカーテン透明用シート
- 強度:○
- 透明性:○
- 耐候性:△
- 寸法安定性:△
- 価格:△
1.3㎜の厚さのフィルムに0.4㎜の厚さのラインを配したシートです。この厚みの差によりジャバラ状に折りたたむことができます。
1.3㎜の厚さの部分は131㎜幅、0.4㎜の厚さのラインは15㎜幅です。厚みの境い目は一体成型で作られており、また、標準加工の場合は
ミシン縫製がないので水洗いしても水切れが良く清潔に保つことができます。このシートで製作したカーテンは一般のカーテンように、
畳んだ時のふくらみを抑えられるため見た目もスッキリコンパクトに収納できます。
ご利用シーン
・カーテン
食品・製薬・精密部品の工場・倉庫、プール、銭湯・温泉施設等
のれんカーテン用シート
- 強度:○
- 透明性:○
- 耐候性:△
- 寸法安定性:△
- 価格:△
のれんカーテン用のシートの厚みは2㎜厚と3㎜厚があり、シートの幅は200㎜と300㎜幅があります。シートは厚さが1mmを超えると
横引きして折りたたむことが難しくなるので、厚さが2㎜・3㎜のシートを使うのれんカーテンはこのシートを重ね合わせることにより
開口部をふさぎます。厚みのあるシートは自量が大きくなるので風によるバタツキが抑えられます。
ロール巻から開反した初期の状態のシートは巻の外側と芯に近い部分とでの圧縮の差により切りだした場所により異なった割合で
伸び縮みします。そのため工場より出荷する時にはいただいた寸法より100㎜程長く加工して出荷いたします。
現場にて吊り下げ後、床面に合わせてカッター等で寸法調整をする必要があります。
ご利用シーン
・カーテン
食品・製薬・精密部品の工場・倉庫、物流センター、プール、銭湯・温泉施設等
ネット
- 強度:△
- 透明性:○
- 耐候性:○
- 寸法安定性:△
- 価格:○
ポリエチレンの糸を網状に織り込んだ生地で25㎜角目と37.5㎜角目をご用意しております。ゴルフ場や野球場の防球用としても 使われております。通気性を確保したい場所にご使用ください。ネットの周囲は6㎜のロープを編みこみ補強加工していますので カーテンのみならずカバーとしてもお使いいただけます。寸法についてはネットの目合い、伸縮により若干いただいた寸法と 差異が生じますのでご了承ください。また、お送りする形状はバイアス(斜めに伸びた状態)になっていますのでご使用の際は 引き伸ばして成形をお願いします。
ご利用シーン
・ネット
ゴミ・落ち葉の吹き込み防止、鳥・動物の侵入防止、空き箱・梱包材の飛散防止等。
合成帆布タイプ
- 強度:◎
- 透明性:×
- 耐候性:◎
- 寸法安定性:○
- 価格:△
もともと帆布(はんぷ)は綿や麻で織られた厚手の布で船の帆として使用されていました。その丈夫さにより強度を必要とされる様々な用途に使用されるようになりましたが、その由来からついた名前で今でも呼ばれています。
合成帆布はその進化した布で強度を高めるためにポリエステルで織物を織り、防水・整形のために塩ビ樹脂でコーティングしたものです。主にトラックシートに使用されるため風によるバタつきや、積荷とのスレに強いつくりになっています。
合成帆布は5号・6号というように号数での表示となっております。引張強力により号数表示がされ数字が小さいほうが強度があります。ちなみに5号は130㎏、6号は110㎏程度の強力があります。
ご利用シーン
・カバー、シート
トラックシート、軽トラシート、シュート、ホースカバー、ラックシート、オーニングシート等。